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ここで義肢とは何か、装具とは何だろう?と言う方に、できるだけわかりやすく説明したいと思います。うーん!?上手く説明出来ないところもあるかもしれないのでその時はご勘弁を。m(_ _)m

義肢(prosthesis)とは

病気やケガなど、なんらかの理由により四肢の一部を欠損した場合に、元の手足の形態又は機能を復元するために装着、使用する人工の手足。(JIS用語)

*義手(upper extyemity prosthesis)

上肢の切断に用いる義肢。(JIS用語)

* 義足(lower extremity prosthesis)

下肢の切断に用いる義肢。(JIS用語)

            
   前腕義手 装飾用            上腕義手 装飾用          珍しい上腕義手作業用(古いですが)
               
                 
上の真ん中の義手を今まで5年間使い続けてくれた方の義手です。すごい使い込んでますね。それでも私の作ったのがいいと言ってくれました。PO冥利に尽きますね。ただ同じ部品がないので新しいのを作ることが出来ない事が残念です。もっともこういう旧式の義手を好むところがさすが戦傷病者です。
                  
        こちらは新しく樹脂でソケットを製作      装着した所。ハーネスは本人の使い勝手が
        したタイプです。                  いいように、本人が考えました。
      
             上腕義手装飾用 カラーグローブです。 リアルですねえ。
                   
                   装着した所。ちょっと見ただけでは気付きませんね。
         
  下腿義足常用(旧式)   大腿義足(軽量タイプです) PTS式下腿義足(何処で作ったかわかりません)

              

              

PTB式下腿義足です。(骨格構造)懸垂ベルトにはオットボック社製のサスペンションスリーブを使用。

         

KBM式下腿義足です。(骨格構造)なるべく部品を減らし、軽量化、低コスト化、脱着性を考えました。完成用部品のKBMウエッジは使わず、オーソドッグスにソフトインサートに楔をつけるタイプにしました。わりと長断端でしたが総重量は1kgと軽量です。アライメントが狂っているように見えるのは、実はこの患者さんの病気のせいで膝関節が極端にX脚というアライメントのため。またそういう病状(変形性膝関節症による膝関節不安定)にもKBMが適していると考えました。また膝関節やそれより上の関節にも負担をかけないように足関節は遊動式(ラポックSL1010)で軽量かつシンプルなタイプにしました。

           

装着して歩いている所です。実はそれまでPTS式の義足を履いていました。また何故か足部もサッチ足やシアトルフットなどこの方に適していないと思われる選択でした。理由がまったくわかりません。まだ履いたばかりなので、慣れないせいもありちょっとおっかなびっくりですが(腰が引けていますね)それでもサッチ足のように体を大きくゆすって歩くエネルギー効率が悪くこの方の股関節、膝関節に悪影響を与える要素が軽減されている様子が、歩容を見ても手に取るようにわかります。また本人負担も考えてチタンなどの軽量の部品を使ったりして、重量はジャスト1kgと軽量です。また足部の部品は底、背屈のしやすいタイプを選択したので足部のロールオーバーはとても自然でした。(デジタルムービーカメラを持っていれば大きな違いが比較できてわかったのですが)ズボンを下ろせば義足だとは気付かれないでしょう。

これが問題のシアトルフット。このようなサッチ足は比較的若く活動度の高い患者さんに適しているはずだが何故か上記の患者さんに処方されていました。その当時からこの方は両側先天性股関節脱臼とそれに伴って膝関節もX脚変形をしており、どう見てもこのパーツの選択は適当でないと思われます。
やはり、パーツの選択は慎重によく吟味して行うべき事だと思い、いい勉強になりました。


            

            骨格構造(モジュラー)大腿義足の仮合わせ風景。  大腿義足 差込式(旧式ですいません。) 
            これは重量が約1Kgと超軽量タイプです。

             

サイム義足 後方有窓式にしました。

            

装着したところです。結局この方の足のむくみ”がひどいためひどい為すべてマジックバンドで調節できるようにしました。2週間で周径が3センチ以上も変わると難しいです。内科的な病気でなければいいのですが。ちょっと心配な患者さんでした。

装具(orthosis)とは

四肢・体幹の機能障害の軽減を目的として使用する補助器具(JIS)用語

体系別装具の分類

* 医療用装具 

医学的治療が完了する前に使用する装具又は純粋に治療の手段の1つとして使用する装具。(JIS用語)

* 医療用仮装具

簡単な材料を用いて短時間で作ることのできる医療用装具。(JIS用語)

* 更生用装具

医学的治療が終わり、変形または機能障害が固定した後に日常生活動作などの向上のために使用する装具。(JIS用語)

機能による分類

* 静的(静止的)装具(static orthosis)
* 動的(機能的)装具(dinamic orthosis)

@ 固定用装具

ある一定の肢位に身体の一部を固定するために使用する装具。

A 支持装具

一定の肢位を維持するために使用する装具。固定用装具と同様に使用する事もある。

B 矯正用装具

変形を矯正するために使用する装具。

C 免荷装具 

下肢にかかる体重を減少させるために使用する装具。

D 歩行用装具 

歩行の際に使用する装具。

E 立位保持用装具 

起立のために使用する装具。移動が可能なものもある。

F 夜間装具 

変形の予防や矯正のために夜間就寝時又はベットでの安静時に使用する装具。 

G 牽引装具  

牽引を目的に使用する装具。

   


   

    


   


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