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大腿義足(骨格構造)ですが、本人の希望により通気性をもたせて欲しいとの要望が強かったので、思い切って通気孔をたくさん開けて、空気の通りをよくした物です。しかしこの四辺形ソケットの利点であるエアークッション効果や吸着効果はほとんどなくなってしまうのだが・・・しかし、本人は蒸れる事の方が辛いらしく、結果は意外と好評であった。下の2枚はソケットの通気孔と穴空きのソフトインサート。

                  




       

さて、これは稀に遭遇する脳卒中方麻痺とOA(変形性膝関節症)の合併のために製作した装具です。みなさん結構対応に苦労しているのではないでしょうか? そこでショートLLBを製作してみました。 主な工夫点はまず、頚性の対策として、Yストラップ、足趾のクローイングのために in hibiter ber の装着、またOA対策としてまず、最低限の大腿支持部の設計−O脚矯正用のカウンターパット&ストラップ(やはり3点支持の原理を使いました)です。それに足底部には、外側ウエッジも施してあります。

       

歩行の様子です。足関節は内反が強く頚性も強い方でTTFR、足趾のクローイングもすごいです。右の2枚の写真は大腿支持部を取り外した状態ですが、O脚変形があるので、なおさら外側接地して歩き、また体重も乗せられていません。それに対し左の2枚はうまく足底全面で接地が出来ていて、安定感も良さそうです。
しかし問題点は、大腿支持部があるために、装着しづらいという点が一番のネックです。今後はこの点をどう改良するかが課題でしょう。


                  

これは脊椎カリエスなどに用いる胸椎装具です。(TLSO) 従来は金属性のフレームコルセットでやっていましたが、どうしても毎日使用する物であるためサビが染み出してくる、内張りがフェルト等であるために不潔になりやすい等の問題がありました。またフェルトには雑菌が繁殖しやすく、ダニなどの存在も確認された事もありました。また、皮膚障害、皮膚炎などを起こしやすいという事もあって、清潔なプラスチックモールドにしました。 これなら汚れた場合も拭いたりして清潔に保つことができますし、また、金属性の物に比べて遥かに軽量にする事ができます。またフィッティングも向上しました。

                  

       

これは、当HP初登場、支柱のない膝装具です。継手の部分に注目してください。なんだかわかりますか?そう、これは足関節に使う樹脂製の継手です。強度は短下肢装具で実証済みですね。このおかげで装具の重量が飛躍的に軽くなる事も想像に難くないと思いますが、それによる膝装具特有のずり下がり”防止にも一役買っています。また、コスト的にも安価に出来る事も見逃せません。

                  

装着したところですが、この方は両足OAです。右脚には、旭川医大式のような装具が装着されていますが、ベルトがあまりにも多く脱着に難があります。またずり下がる”のも克服しきれてはいません。重量もかなり差がありますし、また金属部分が多いというのは年配の方にとって安全性やいわゆるゴツさ”を考えると好ましいとは言えません。
ただ、問題点とすれば、リアエントリータイプであるので、装着に抵抗があるかも知れません。また、金属支柱付きではないので矯正力が劣るのではないか、など改良点がまだまだあるかと思います。また次回作が出来れば報告したいと思います。



                  

これはリアルソックスを装着したPTB式下腿義足です。 何のためかというと、これは実は、お風呂用なんです。
そうしないと義足の部品に水が入り込んでしまい錆などで障害や故障が起こる事があるからです。またリアルカバーは外観がよくて、女性の切断者には喜ばれるのではないでしょうか?(ちょっとキモイかも(^^;・・・)もちろん普段にはいて頂いて結構です。                   

             

履いたところです。本当の脚みたいでしょう?

    

リアルソックスの破損例です。ちょうど義足の中ほどです。  右、拡大した所です、塩ビ製なので鋭利なものでキズをつけるとこのように切れてしまいます。こうなってしまうとそこから水が入ってしまいます。これはこの外装を交換しなければなりません。

       

これはCP いわゆる脳性小児麻痺の方の補装具(KAFO)です。坐骨免荷式(坐骨支持)です。この方は職業柄非常に重たい物を持つ事があるので、この装具には約200Kg以上の負荷がかかる事が予想されましたので、それに耐えうる耐久性を持たせています。アルミニューム合金(ジュラルミン)製の金属部品で作っているので強度の問題をどう克服するかがカギですね。以前この方は他で製作した物がすぐに壊れてしまって困っていたので、私が丈夫な装具を作ったのですが、当時は重たいクロムモリブデン鋼で強度を持たせていたのですが、今回はあえて軽量化に挑戦しました。また、麻痺足の脚長差が6cm程もあるため補高もかなり高くしています。 下 装着したところ。

               



何故か未だに根強い人気がある旭川医大式膝装具です。(NKO)但しこれは改良型です。膝継手は多軸式で、下腿部はあえて剛性保持能力を上げるため、分割していません。またストラップも工夫しています。(ずり落ち防止の為)またジョイントカバー、各パッドもついています。(足に擦痕などを付けないように)ただ、これを作るのはあくまで膝関節に動揺性など不安定がある場合や、手術する位のステージだが、高齢などの理由で出来ない場合や骨折後など、スタビリティが欲しい時ですね。確かに変形性膝関節症に使うDrもいらっしゃいますが、やたらに使用するべきではないかと思います。

                 

下の2枚は新しく出たVA型多軸膝ジョイントと呼ばれる継手です。膝関節の生理的軸とかなり近い動きをするため、今回使ってみました。その下の3枚は膝装具(旭川医大式)に使用しました。(ジョイントカバーが付いているのでわかりづらいですが) 実際に対象者に使ってもらったところ動きがスムーズだと言っていました。
私が考察するに、短下肢装具でもそうですが、「軸」というのは勝手に装具に人間が設定したものであって、軸自体はその対象者の関節にあるのだから、無理に教科書通りにはならないと思うのです。ですから正解は、あくまで対象者の方の軸の誤差の範囲に置く事だと思います。よく先生などが「軸が狂ってる。合っていない」などと言いますが、そんな事にばかりこだわっていてもなんの意味もないと思います。大体が本来 合わせる”事自体が無理なのだと思います。軸はあって、ない、ようなものです。 実際の関節がどう動くか考えてみると解ると思いますが、完全にヒンジと同じ動きをする関節はないのです。またセンターバーが通るような軸穴も存在しません。そんな事に重点を置いて考えるあまり実際装具自体のフィッティング、適合がおろそかになったのではなんの意味もないと思いませんか?みなさんはどうお考えでしょうか?
                             

                   


新しく追加しました。

                        
           外反膝用の膝装具です。この方はいわゆるX脚で側方不安定がありました。
                
しかも運が悪く脳梗塞で患足は下垂足と合併症でした。しかし、幸いにも下垂足の方は軽く軟性短下肢装具で足りました。 写真は旭川医大式膝装具を改造したタイプにしました。(継手はダイヤルロック)ちょっとした工夫で、膝関節を内側に動揺するのを抑えています。基本的には3点支持で側方動揺性を抑えています。また樹脂(プラスチック シェル)の厚みも3種類使い分けて剛性のバランスを工夫しています。(写真ではわかりにくいですが) 通常の旭川医大式ならば、患側の内側支柱に内側果部がぶつかるくらいX脚になる所ですが、ストラップの取り回しを工夫する事で内側への不安定性を抑える事に成功しました。またこのタイプにする事で、膝装具のの欠点である、ずり下がり”も防ぐ事ができました。


最近またにわかに多くなってきた脳卒中片麻痺患者で反張膝を呈しているケースに対しての装具です。

            

下腿部がプラスチック(SHB)+膝下部パッドと大腿支柱に半月を付けたシンプルバージョンです。踵の補高も施しています。装着はいたって簡単なタイプにしました。

            

装着したところです。(左、中) 右は以前履いていたノーマルのSHBです。中の写真と見比べれば一目瞭然ですね。軽度〜中等度の反張膝が制御されていません。このような患者さんは退院後自宅で生活していての変化がある事が多いですね。

            

珍しく両足下腿切断者の両足PTB義足です。コスト削減のため部品も減らし軽量化を図りました。またサスペンションスリーブは完成用部品を用いずに自作しました。まあこの方が履いていた元の義足に比べて半分以下の重量ですからねえ・・・ 以前は両側支柱付きでしかも脱げてしまうので腰バンドまで用いた義足を履いていました(何故?)なので、装着も手間取っていてなんと付け終わるまでに30分以上もかかっていました(驚!?)

             

これはパーキンソン病の患者さん用装具です。変形防止としてナイトブレースとしても使用します。また立位の訓練にも使いたいとのことで工夫しています。

         

わかりづらいかも知れませんが、よく見るとAFOの内側と外側で厚みが違います。わかりますか?これは厚くしたいところの材質(PPを使用)を2倍にしています。具体的にはプラスチックを2枚重ねて2倍の厚さにして剛性を上げているわけです。これで内反に対抗する剛性を得ています。

      

装着したところです。足趾のクローイングのためinhibiter berを装着しました。また尖足と緊張度が高い為補高もしています。左足が特に内反尖足が強い為、補高も高くまた内反をおさえるためのストラップも工夫しました。(名付けてXストラップ。笑)各ストラップの端を独立した位置で止めそのストラップを交差させる事で合力を得ています。丁度いい位置でクロスしていますね。こうすることでプラスチックAFOにかかる応力を分散させ強度を上げることにも成功しました。
一応平行棒で歩行にも成功しました。

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